ごあいさつ

第58回日本糖尿病学会九州地方会
会長 濱口 和之
社会医療法人三愛会 大分三愛メディカルセンター 内科
糖尿病臨床研究センター長/大分大学名誉教授

会長 濱口 和之

この度、2020年10月16日(金)・17日(土)に第58回日本糖尿病学会九州地方会を大分市にて開催する予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、WEB配信で開催することとなりました。
 特別講演、シンポジウム、ワークショップ、教育講演等の指定講演は当初の予定どおりのスケジュールでライブ配信(事前収録も含む)を行い、その後、10月26日(月)10:00までオンデマンド配信いたします。一般演題もデジタルポスター形式にて、学会期間中、常時視聴・閲覧可能になっています。市民公開講座は、学会ホームページで視聴可能とするとともに、大分ケーブルテレビで市民向けに放送される予定です。

今回のテーマは、「技術革新と療養指導の融合」としました。近年、AI、ICT、IOTといった「技術革新」が発展を遂げており、連続血糖測定機器やアプリなど、生体情報を可視化し、生活習慣の改善に活かしていけるツールが利用可能になってきています。奇しくも今年になって突然発生したコロナ禍は、私たちにさまざまな形での技術革新の応用を急速に強いることにもなりました。withコロナ時代において、技術革新を取り入れる一方で、さまざまな状況にある患者さんがそれらを実際に活用していくためには新たな療養指導の方法を模索しなければなりません。今回の地方会ではこのようなテーマに関して、日本の第一人者でいらっしゃる3人の先生方に特別講演をお願いしています。
 今回もシンポジウム、ワークショップ、教育講演等で、糖尿病の臨床や基礎研究の幅広いテーマについてご講演頂くことになっています。特に今回は、コロナ禍を受けて、急遽「遠隔診療」のシンポジウムを企画し、「CDEミーティング」も「新型コロナウィルスの影響と課題」をテーマにしています。新しい生活環境でのITを利用した遠隔診療の現状やコロナ禍による糖尿病療養への影響について情報交換の場を設けます。また、今回のユニークな試みとして、「セルフケアの本質とは何か」をテーマにワークショップを企画しました。市民公開講座は、「糖尿病をもつ女性・家族のライフサポート」というテーマを取り挙げました。

コロナ禍への対応で大変お忙しい中、プログラム構成にご協力頂きました先生方、また、多くの一般演題をお寄せ頂きました会員の皆様にこの場をお借りしまして、感謝申し上げます。
 初めてのバーチャルな地方会となりますが、皆様のご参加をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げています。